「人に物事を伝えた時に感動を共有できない」
「聴衆に向かって話すプレゼンテーションが苦手だ」
「就活面接で苦労している。面接官に伝わる話し方を身に付けたい」
そんな人、話し方にストーリーがない可能性があります。
エピソードをきちんとしたストーリー構成で話すことによって、今よりも何倍も相手に感動を伝えることが出来るはずです。その方法を解説します。
どうも、プロの教育者×ナンパ師、ティノです。
今回は恋愛にも日々の人間関係にも使えるストーリー構成での話し方について解説していきます。
ストーリー構成でのエピソードの話し方を覚えていると、相手に感動を与えられたり、普通の話が面白く伝えられたりと、たくさんのメリットがあるのです。
毎回毎回ストーリー構成で話すということは逆にうっとおしくなってしまいますが、場面で使える一つの武器として持っておけば今よりももっと伝達力が上がるはずです。
今回は、そんなストーリー構成の話し方の詳細を解説していきます。
一つの話術として、身に着けておきましょう。
1:ストーリー構成が伝達力を上げる
まずはストーリー構成が相手に与える影響について考えてみましょう。
実際に具体例を示してみます。
ティノ「俺、りのちゃんの目が本当に好きなんだよね。透き通ってて、黒目が大きくて、それに凄い可愛い。しかも性格も優しくて、笑顔も可愛くて、最高の女性だと思う。」
という褒め方と
ティノ「俺、友達にお金貸してそのまま逃げられてさ。人のこと信じられなくなってた時に、なんかりのちゃんの真っ直ぐな目を見て話したらなんか変われたんだよね。だからりのちゃんの目が好きだ。」
という褒め方ならどちらが心に響くかは明白ですよね。
ストーリー構成で伝えている後者の方が感動や想いを伝えることが出来ます。
また、「レタス1玉100円(育てたのは丸山夫妻です。)」で売られているレタスと、「長野県の丸山夫妻が、今年の台風にも負けず育て上げた良質なレタス!1玉120円」であれば、おそらく後者の方が売れます。
なぜなら、台風にも負けずに頑張って育て上げたというストーリー構成があるからです。
1.1:人はストーリーに感情移入する
ここには、ストーリーに感情移入する人の性質が大きくかかわっています。
人はいくら情報を積み上げられたからって感情移入しません。
そこに明白なストーリー展開があって初めて感情移入することが出来るのです。
このストーリー構成を用いたエピソードトークは、ホストがよく使う洗脳術にも多用されています。
◆ホストが使う洗脳術
昔話を例にして考えてみましょう。
「桃太郎は桃から生まれた。
その桃は、おばあさんが川で洗濯していた時に流れてきたものである。
桃太郎は人々を苦しめる鬼を退治しにいく必要があった。
そこで、道中で様々な敵に対応出来るよう、キジ、サル、犬をパーティに加え、鬼と勝負した。
そんな話を、この映画は描写する。」
という情報と、
「おばあさんが川で洗濯していると、大きな桃が流れてきた。
その桃を広い、食べようとすると小さな男の子が出てきた。
その子をおばあさん夫婦は桃太郎と名付けた。
町は鬼に支配されており、決して裕福な暮らしとは言えなかったが、桃太郎は大事に育てられた。
ある日のこと。『おばあさん!!』泣き叫ぶ桃太郎、傷心中のおじいさん。
あまりの鬼の無惨さに、ついにおばあさんが倒れてしまったのだ。
そんな光景を見た桃太郎は、鬼の討伐を決意する。
そんな話を、この映画は描写する。」
であれば、きっと後者の方が映画はたくさんの人に見られるはずです。
なぜかというと、前者は情報の固まりであり、後者は物語だから。
頭の良い男性ほど、相手に最小限の時間で必要な情報を伝えようとし、物語を省いてしまう傾向があります。
しかし、人間の心を動かすときは、そういったビジネススキルが逆にマイナスの影響を及ぼしてしまうため注意してください。
マーケティングにおいてもストーリーというのは重要な位置付けにあるのです。
1.2:就活面接ではストーリー構成を駆使しろ
少し話が逸れますが、就活がうまくいかない人、いますよね?
そんな人はストーリー構成をもっと取り入れてみてください。
ティノ「私は、生け花部の部長を務めました。
しかし、私が3年生のとき、コロナウイルスの影響で部員が集まらず、廃部の可能性もよぎりました。
そこで私は、オンラインサークル情報誌というのを学内で立ち上げ、メンバーを募集、見事入部員数が集まり、サークル廃部の危機を乗り越えました。
今では50人を超える団体へとなっています。」
というような自己PRしている人いませんか?
能動的に危機に対し解決策を見出し行動する。素晴らしいですよね。
でも、なぜだか採用されないんです。
その理由は、面接官の心を動かしていないからなのです。
「面接官はきっと正確に私の行動を評価してくれる」
なんて思っている人いませんか?面接官も所詮は人間、感情には勝てないのです。
学生が思っているほど、会社の面接官というのは優れた人間ではありません。
であれば、ストーリー構成を取り入れてみましょう。
ティノ「私は、生け花部の部長を務めました。
この生け花部の顧問は、私が1年目の時に亡くなってしまった先生が立ち上げ、伝統を守り抜いてきた部活です。
先生は、学生一人一人に向き合う、まさに恩師のような先生でした。
しかし、私が3年生のとき、コロナウイルスの影響で部員が減少、廃部の可能性もよぎりました。
私は所詮学生のため、お金も知識もありません。
でも、先生が築いてくれた伝統を守りたい。その一心で、何か出来ることはないかと模索し、オンラインサークル情報誌というのを学内で立ち上げました。
そこでメンバーを募集、見事入部員数が集まり、サークル廃部の危機を乗り越えることが出来ました。
まるで、先生から苦しい時も努力すれば一つの道筋が見えるということを教わったような気がしました。」
→なんて心優しき出来た人間なんだ!!採用!!!!!
なんてことが現実に起こるのです。
ストーリー構成にしただけで、どことなく凄いことしているかのように聞こえる。
それは読み手の感情移入を誘発しているからなんですね。
この話は、ただ先生という恩師のストーリーを加えただけです。
やったことは何も変わっていません。
でもどことなく人の心を打つことが出来る。
それがストーリーの力なのです。
2:ストーリー構成は苦しみの共感から
では実際に、ストーリー構成の組み立て方を解説していきます。
正直、物語になっていればなんでもストーリーになるのですが、感動を与えるストーリーは、まずは苦難があります。
その苦難に聞き手を共感させる必要があるのです。
人は、人の苦労話が大好きです。
ただの成功話なんか興味がありません。
人の不幸は蜜の味、誰しもが苦労しているからこそなのです。
であれば、そこに共感させてしまいましょう。
この恋愛構造学の記事でも頻出する共感の効力を借ります。
先程の就活の自己PR例でいえば、「亡くなった恩師への尊敬と悲しみ」を聞き手に共感させているのです。
前者はストーリーが多少あったとしても、苦しみに対して聞き手が十分に共感出来ていないからこそ、相手に伝わりきらなかったわけですね。
TVのノンフィクション映像も、だいたいは誰かが苦難を乗り越えようとしていませんか?
聞き手は苦難を乗り越えるエピソードが大好きなのです。
どんな映画も、ドラマも、必ず苦難があるのはそういうことです。
ただ平和に暮らしている情景を写し、売れる物語なんてサザエさんなど一部の二次元の世界だけです。
2.1:苦難に対する努力や好転が人の心を動かす
そのため、まず苦難に対するエピソードを入れましょう。
今回は転職活動におけるエピソードトークで考えてみます。
例えば、「仕事の量が多過ぎて、辛くて、毎日終電帰り」なんていう苦しさは誰もが共感出来る無難な話ですよね。
では次にそこからどう這い上がったのかを考えます。
ティノ「どうにか仕事の効率化が出来ないかと考え、するとそこには弊社の現代のテクノロジーについていけてない昔のペーパー文化が非常に多く残っていたと気付きました。
そして、皆にこのペーパー文化に対する意識調査を行うと、8割の人間が無駄と感じていることが分かりました。
これを上司に訴え、会社としての制度を一新し、会社全体の業務効率化を果たしました。」
なんてストーリー構成はどうでしょう。
実際には「先輩~。みんなペーパーレス化望んでますよ。どうにかなりませんか?」という一言だったとしても、それをストーリーにすればなんかすごいことやってる感を出すことが出来るのです。
2.2:ストーリー構成はマルチや詐欺商法に多用される
このストーリー構成の力を知っている賢い人が世の中にいます。
それを悪用することだって出来るのです。
よく使われるのは、貧しい暮らしからのサクセスストーリー。
マルチ業界なんかではよく使われるのを耳にします。
「はじめはお金がない状態だったけど、この仕事に出会って、僕は変わりました。コツコツと業績を重ね、今ではベンツを乗り回すくらいにもなったのです」
というサクセスストーリーは単に
「この仕事、儲かりますよ。一緒にどうですか?」
という話し方より何倍も人の心を動かします。
甘いサクセスストーリーに騙されないように、注意してくださいね。
3:情報社会にこそエピソードトークを
昨今、世の中のITインフラが整い、情報過多の社会になっています。
そのため、人の心は渇いてしまっています。 人はストーリーを求めているのです。
大切なのは、プライベートでもビジネスでも、情報よりもストーリー。
それが人の心を動かし、たくさんの金をも動かすことが出来るのです。
Youtubeでよくある「好きなことで、生きていく。」なんてまさにそう。
苦難から成功への好転エピソードばかりではないですか?
我々は知らぬ間に情報ではなくストーリーに魅せられているのです。
であれば、我々もそのストーリーの強さというのを知り、使っていきましょう。
毎回毎回ストーリー構成にすると、情報不足となり逆効果ですが、人の心を動かしたい!なんて時にはもってこいの話術です。
きっと、就活や人間関係でうまくいっていない、だからこそ、貴方はこの記事に辿り着いたのではないでしょうか?
たくさんGoogleで記事を読み、どうすればいいか苦悩してきたはずです。
そして今あなたは、この記事を読破しました。
読破したことによって、貴方はストーリーの強さを知ったはずです。
今までたくさん苦労してきたことは全て過去のものとなり、これからは聞き手に感動を伝達出来るようになるはずです。
というのも、一種のサクセスストーリーですね。なんか感動しませんか?笑
以上、ストーリーの重要性とエピソードトークの話し方についてでした。
ティノ
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