「営業マンはモテる」
そんなイメージがありますよね。
なぜなら、彼らは相手にフォーカスを当てた技術が身につくので、それは恋愛にも近しいものがあるからです。
それを、営業じゃない人も身につけるべく、営業スキルの一つである応酬話法を、どのように人間関係に活かしていくかを解説します。
どうも、プロの教育者×ナンパ師、ティノです!
今回は、営業スキルの一つ、応酬話法をどのように恋愛における信頼関係構築に使用するかを解説していきます。
この応酬話法、実は信頼関係構築だけではなく、女性のグダ(=反発)を崩す際にも使用することが出来るんですね。
そこで、今回は信頼関係構築を。
以下の記事では、女性の反発を以下に対処するかについて、解説しています。
どちらの記事もしっかり読み込み、営業スキルをこの際身につけてしまいましょう!
それでは早速、応酬話法とは何なのか。について、かみ砕いて解説していきます。
1:営業スキル「応酬話法」とは、相手のマイナス反応に対する対処法
早速ですが、貴方が何かを相手にアプローチしたとしますよね。
営業では何かを売ろうとしている時、何かお願いごとをするとき。恋愛でも同様に何かを要求する時、例えば、デートを誘った時等が想定されます。
その時、相手の反応としては、「許容」「不審」「誤解」「不満」「無関心」の大きく分けて5つにわけることが出来るわけです。
定義としては、次の通りです。
ティノ「りのちゃん!今度2人で夜景の綺麗なレストランに行こうよ!」
↓
- 許容:りのちゃん「良いね!行きたい!」
- 不審:りのちゃん「みんなそうやって誘うけど、どうせ大した夜景じゃないんでしょ?」
- 誤解:りのちゃん「いや、何考えてるの!!いきなりホテルだなんて!!!!」
- 不満:りのちゃん「えー、2人きりはなー。」
- 無関心:りのちゃん「いや、興味ない。」
なんとなく伝わりましたでしょうか。
許容とは、その名の通りOKサインのこと。
不審とは、こちらが紹介した特徴や利点に疑いを持っている状態。
誤解とは、こちらが紹介した特徴や利点に対し、誤った思い込みをしている状態。
不満とは、こちらが紹介した特徴や利点に、相手が満足していない状態。
無関心も、その名の通り、興味がない状態。
を示しています。
許容は何も困らないですよね。困るのは他の4項目です。
応酬話法は、「不審」「誤解」「不満」に対する切り返しとして、使用することが出来ます。
ではどのように対処していくかを、具体的に解説していきます。
応酬話法の段階としては、「受容」「提案」「同意確認」の3段階です
2:応酬話法の第一段階は相手の反論を受け止めること
まず最初に意識して欲しいこととして、相手のマイナス反応を受け入れるということ、「受容」です。
ほとんどの人が、相手の主張を受け止めることが出来ません。
特に男性は理論的な生き物ですので、相手の反論に対してはすぐさま「BUT~~」と再度反論を急いでしまいます。
ですが、覚えておいてください。
反論を急ぐ必要はないんです。
相手の反論を受け入れたら負けじゃないんです。
我々の目的はあくまで目的を通すこと、その過程として、一旦相手の主張を受け入れるというのは、重要なプロセスになります。
先ほどの例で考えてみましょう。
不審:
りのちゃん「みんなそうやって誘うけど、どうせ大した夜景じゃないんでしょ?」
ティノ「期待外れになるとテンション下がるもんね。笑」
誤解:
りのちゃん「いや、何考えてるの!!いきなりホテルだなんて!!!!」
ティノ「そりゃ俺もいきなりホテル誘う男なんて不誠実で嫌いだわ!」
不満:
りのちゃん「えー、2人きりはなー。」
ティノ「確かにまだ知り合ったばっかりだもんね。」
このように、一旦相手の反論を受容出来ると、相手も否定されているとは感じず主張が理解されたと感じるので、信頼関係構築に繋がるわけですね。
一種の共感ともいえます。
共感の重要性は以下の記事でも紹介しているので、参考にしてください。
次に、男性が陥りやすい失敗例としては、こんな感じです。
不審:
りのちゃん「みんなそうやって誘うけど、どうせ大した夜景じゃないんでしょ?」
ティノ「いや、めっちゃ綺麗なところだよ!ホテルの最上階を予約したんだ。」
誤解:
りのちゃん「いや、何考えてるの!!いきなりホテルだなんて!!!!」
ティノ「は?!誘ってないじゃん!笑」
不満:りのちゃん「えー、2人きりはなー。」
ティノ「え、なんでダメなん?」
ちょっと無理やりな感じもありますが、反論に対し、いきなり反論すると、どうも険悪な雰囲気、ディベートしているかのように陥ってしまいかねません。
信頼関係もなかなか構築できなさそうですよね。
そんなこと簡単じゃんと思われがちですが、実際に意識してみてください。
かなりの確率で、いきなり反論を返してしまっている自分に気が付くと思います。
応酬話法の第一段階は「受容」。
これをまずは頭に入れ込みましょう。
3:応酬話法の第二段階は「提案」
二段階目の応酬話法として、まず相手の反応を受容したら、その次にこちらの主張を展開していきます。
不審:
りのちゃん「みんなそうやって誘うけど、どうせ大した夜景じゃないんでしょ?」
ティノ「期待外れになるとテンション下がるもんね。笑」
ティノ「ただ安心して。六本木のタワーホテルの地上49Fのレストランなんだ。」
誤解:
りのちゃん「いや、何考えてるの!!いきなりホテルだなんて!!!!」
ティノ「そりゃ俺もいきなりホテル誘う男なんて不誠実で嫌いだわ!」
ティノ「まずは、六本木の〇〇ってレストランに、食事に行きたいと思ってる。」
不満:りのちゃん「えー、2人きりはなー。」
ティノ「確かにまだ知り合ったばっかりだもんね。」
ティノ「ただ、俺はりのちゃんのこと、良いなと思ってる。ちゃんと知りたいから、2人でお互いのことを話して、分かり合えたらなと思って。」
はい、こうすると、相手も「まあそれなら…」という状況になりやすい心理状態になるわけです。
反論に反論を重ねると、それはディベートになってしまうので、相手もさらに反応しようとしてきます。
そこに一旦こちらが「受容」を取り入れることで、それはディベートではなく会話にすることが出来るんですね。
3.1:提案で否定してはいけない
ただし、ここで1点注意があります。
最初の受容で紹介した通り、原則相手のことを否定しない方がこちらの提案は受け入れられやすいと解説しました。
ここで特に陥りやすいのが、相手の不満に対し、不満そのものに反論をしてしまうというものです。
具体例を紹介します。
不満:
りのちゃん「えー、2人きりはなー。」
ティノ「確かにまだ知り合ったばっかりだもんね。」
ティノ「でも2人きりで怖いことなんてなくない?レストランだし、一応周りには人もいるわけだしさ。」
この提案では、相手の「2人きりはやだ、怖い」という不満に対し、「2人きりはやだという反論に対する反論」になっているわけです。
いくら一旦受容のプロセスを挟んだとしても、これでは再度ディベートになってしまいます。
ここでは、相手の「2人きりはやだ、怖い」という価値観を短時間で変化させることは出来ません。
大切なのは、相手を説得することではなく、相手の視点を変えることなのです。
不満:
りのちゃん「えー、2人きりはなー。」
ティノ「確かにまだ知り合ったばっかりだもんね。」
ティノ「ただ、俺はりのちゃんのこと、良いなと思ってる。ちゃんと知りたいから、2人でお互いのことを話して、分かり合えたらなと思って。」
この例では、相手の2人きりは怖いという気持ちを否定せず、怖くても、2人きりで話した方がお互いを分かり合えるメリットがあるという回り道をしたわけです。
違いが分かりますでしょうか。
より分かりやすい例として、何か物を売るときに
ティノ「この車いかがですか。めちゃくちゃスピード出ますよ」
客「でも日本ではそんなスピード出せないからなあ」
× ティノ「例えば高速道路とかで誰もいない北海道なんかで、少しスピード出すとめちゃくちゃ気持ちいいですよ!海外にもし移住したら、広大な土地もありますし!」
〇 ティノ「確かにそうですよね。ただ、この車は他にも○○という性能や、安全機能があって…」
日本ではスピードが出せないというそのものの不満を解消しにいくことはしません。
解消が難しい問題の場合にはどうにかこうにか解消しようとせず、相手の不満を受け入れ、他の視点を提案し、それが不満を超えるよう促していくわけです。
これが、応酬話法で陥りやすい注意点になります。
4:応酬話法の第三段階は同意の確認
ここで、相手が「まあ、それなら…」という雰囲気になった際には、同意の確認を行います。
正直、恋愛ではノンバーバル(非言語)で察するということも大切なので、必ずしも必要とはしませんが、応酬話法としての3段階目としてはこのプロセスがあります。
同意の確認は、ただただ単純に「いかがでしょうか」と聞くだけですね。
恋愛であれば、「どうだろう?」というような、相手の反応を伺う言葉を指します。
相手がまだ迷っていて、もう一押しって時に同意確認を行うと、相手が流されてくれる可能性があるわけです。
しかし、相手がまだ迷っている時、まだ説得出来ていない時には、まだ時期尚早です。再度相手の主張を聞き、受容、提案のプロセスを繰り返していきましょう。
特にここで避けるべき注意事項は、相手がまだ腑に落ちていないにもかかわらず、まくしたてるように提案や同意確認を行ってしまうことです。
沈黙している相手に対し、こちらは不安になってしまうので、沢山言葉を投げたくなる気持ちも分かりますが、それは逆効果です。
沈黙とは、相手の考察の時間でもあるので、しっかりと待機し、急かさず、相手の反応を待ちましょう。
沈黙の具体例については以下の記事で解説しているので、しっかりと読みこんでください。
こうして、応酬話法を用いた信頼関係構築は完成します。
何よりも重要な、相手を否定しないということ。
ここを忘れずに、信頼関係構築としての応酬話法「受容」「提案」「同意確認」を意識しながら、相手のマイナスな反応が出た時には対処してみてください。
きっと、これまで以上にこちらの提案が通り、かつ信頼関係構築に繋がるはずです。
ティノ
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