「どうも信頼関係が構築できない」
「どことなく初対面の人と打ち解けられない」
「人間関係をスムーズにする信頼関係構築術って?」
「マルチ商法で人を洗脳したい」
そんな疑問に対し、相手の意識を操作する重要性について、ナンパ師が解説します。
どうも!プロの教育者×ナンパ師、ティノです。
今回は相手の意識の内側、外側という概念について解説していきます!
1:相手の意識の方向を操作する!警戒心を解くためには相手の意識を内側に向けろ
この恋愛構造学では、第3章で信頼関係の構築、ラポール形成に対する基礎的な話し方、質問の仕方、各種メソッドを解説していきました。
それにもう一歩踏み込んだ、高等技術を今回は解説していきたいと思います。
勿論、まだ第3章の内容があまり頭に入っていない…という人は、まず第3章を読み返してからこの記事を読んでくださいね。
この記事の題名ともなっている、「相手の意識」というのは、なかなか気にしたことがない内容だと思います。
「相手の気持ちを考える」というのは、大体の人が実践している(というより、人として当たり前ですよね笑)と思うのですが、人の気持ちを考えるというのはあくまで相手の感情を考慮していることなので、「相手の意識の方向」というのとは少し似て非なる部分があるんですね。
まずは、相手の意識の方向性を意識する重要性を解説していきます。
1.1:人の意識は外側か、内側かの2パターンしかない
相手の意識の方向性を意識するといわれても正直ぴんと来ないと思います。
具体的に相手の意識の方向性というのは何かというと、外側か内側か、ということです。
は?
という声が聞こえてきそうなので、具体例を紹介します。笑
今から皆さんにある質問をします。
それを、自分なりに考えてみてください。
第1問:今着ているシャツはどこで買ったものですか?
…………ユニクロ?GU?
さて、人それぞれ様々な回答が出たと思います。
その時皆さんの意識はどこにいったでしょうか。
まず自分の来ている服に意識がいって、過去を回想して、購入した店に意識が向いたと思います。
つまり、貴方の考え、心の内に意識は向いておらず、あくまで事実に対してのみ意識が向いている状態なわけです。
では次に、貴方の心の中に意識を向けてみます。
第2問:貴方はなんでそのシャツを購入したのですか?
…………
どうでしょう。
今、過去を回想し、自分の気持ち、考え、感情、心の中へ意識がアクセスしたはずです。
アクセスしていない人は、ちゃんと質問に回答しようとしてください。笑
このように、人の意識というのは、自分の気持ちに対して意識が向く内側の意識と、それ以外の事実に対する意識である外側の意識のどちらかでしかありません。
この2つの意識を、信頼関係を構築する際は使い分けていくわけです。
2:相手の意識の外側から内側に向ける
先ほど例示した通り、ティノは皆さんに質問をしました。
その順番としては、
今着ているシャツはどこで買ったものですか? ⇒ 外側の意識
貴方はなんでそのシャツを購入したのですか? ⇒ 内側の意識
という順で質問しました。
信頼関係構築においては、この順番が非常に大切なんです。
人はいきなり自分の意識を内側に向けられると、そこには警戒心が生じてしまいます。
突然、貴方はなんでそのシャツを購入したのですか?
なんて質問をそんなに仲が良くもない人にされたら、「なんだこいつは…」となる人もいると思います。
ましてや、さらにプライベートな質問、例えば、「どうして今の会社に入ったのですか?」「将来の目標とかあるの?」なんて問いはさらに警戒心が増すことでしょう。
2.1:相手の意識が内側にあると、言葉がしっかり伝わる
マルチ商法において、「将来の目標はあるの?」という質問は非常に頻出ワードですが、それを出す時までに彼らは外側の話題で信頼関係をある程度構築し、ここぞというときにそういった質問をするのです。
だから、自分の本音をふと言ってしまう。
そして、自分の感情を表に出してしまったら、それは勝手に信頼関係が構築されているような気分に人はなってしまうのです。
内側に意識がある状態の人間は、相手を疑わず、相手の言葉を鵜呑みにしやすい状態にあります。
相手の気持ち、感情、つまりは内側に意識を向けさせたら、そこにたまらず共感をぶつけていく。
これが最強の信頼関係構築メソッドなのです。
共感の具体的な方法はこちらの記事をご参照ください。
相手の意識を意識することの重要性は伝わりましたでしょうか。
これを応用した会話として、
ティノ「りのちゃん、今なんの仕事してるの?」
りのちゃん「看護師だよ~」
ティノ「そうなんだ、結構大きい病院?」
りのちゃん「そうだよ~大学病院で働いてる」
ティノ「大学病院ってことはスタッフの人数も多いし、患者も多いし
人間関係も大変そうだな。どんな時が一番大変だなって思うん?」
りのちゃん「人間関係もそうなんだけど、やっぱり夜勤がね~。どうしても体調崩しがちになっちゃって」
ティノ「なるほどね。俺も学生の頃夜勤のアルバイトしてたけど、生活リズム崩れるから本当に大変だと思うわ。そんな中で患者さんに笑顔向けて、人の命のために頑張ってる看護師さんって本当に尊敬する。」
という鉄板トークもあります。
是非、相手の意識を意識した質問、会話術を習得してください。
3:相手の意識が内側に向いている時は最も洗脳しやすい
さあ、相手の意識の方向性を自在に操作できるようになりました。
そして共感もしました。
これで信頼関係構築は完了。
も、出来るのですが。
どうせなら、もう一歩進んだ、他の人とは差別化されたラポール形成をしてしまいましょう。
相手の意識が内側に向いている状態、その時のことをトランス状態と呼びます。そして先ほども少し紹介しましたが、トランス状態にある人間は、相手の言葉を素直に受け取ってしまうという状態です。
なぜ意識が内側に向いている時にそういった状態になるのかという作用機序については割愛しますが、つまるところ最も洗脳しやすい状態にあるとも言えます。
マルチ商法で勧誘をするときは間違いなく相手をトランス状態にした時に行います。
マルチくんA「君は将来どんな生き方がしたいんだね?」
学生くんB「僕は、自由になりたいです。」
マルチくんA「いいじゃないか。その夢、素敵だよ。自由、羨ましいよね。だけど、僕らはすでに自由なんだ。何故かというと、不労所得というものがあってね…」
茶番が過ぎました。笑
マルチ商法を否定するつもりはありませんが、人を勧誘する時にもってこいの状態がトランス状態なわけです。
恋愛への応用方法は無限にあるわけですが、特に相手を褒める時なんかに使えます。
3.1:相手の意識が内側にないとこちらの言葉は伝わらない
初心者のナンパでよくありがちなのが、声掛け時にひたすら最初から褒めてしまうパターン。
逆にそれでは、こちらの言葉がしっかりと伝わらないのです。
素人ナンパ師A「お姉さん!めっちゃ可愛いね!目が大きくて、めっちゃタイプ!!!しかもスラっとしてて超綺麗!!」
これを言われたターゲットは、まあ警戒心が働いているので、その言葉を素直に受け取ることはしません。
逆に、最初の声掛けをして、少し意識を内側に向けてから褒めると、その言葉は真意として受け取られるので、少し嬉しい感情がターゲットに生じます。
ティノ「お姉さん、めっちゃおしゃれ。モデルかと思ったわ。モノトーンで統一されてるけど、昔からそういうファッションを好んでたんですか?」
お姉さん「んーそうだね。昔から好きかも」
ティノ「やっぱり!なんでまたモノトーンで統一しようと思ったの?」
お姉さん「なんだろう、邪魔なものがないっていうか、そっちの方が綺麗に思えるんだよね。シンプルが好きというか。」
ティノ「なるほど、俺もモノトーン好きだから、ヨウジヤマモトとかサンローランとか、よく着るよ。おしゃれで、鼻筋もとても綺麗で、これは反則だわ。小学生なら先生に言いつけちゃうレベル。」
なーんて感じです。ナンパって言葉にすると滑稽ですね。笑
さて、今回の重要点は理解いただけたでしょうか。
相手の意識を意識すること、トランス状態にある人間は洗脳しやすいこと
是非頭に入れて、信頼関係構築をしてみてください。
きっと、今よりももっと早いスピードで相手との距離が縮まるはずです。
ティノ
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